DX推進宣言
更新日:2026年2月16日
2007年、秋田マテリアル株式会社は秋田県にかほ市で誕生しました。
創業当初は、わずか数名でコピー機の廃トナーをリサイクルする小さな事業からのスタートでした。
2010年代に入り、環境意識の高まりと産業廃棄物処理ニーズの増加を背景に、産業廃棄物のリサイクル事業へと本格的に参入しました。
廃トナー事業で培ってきた収集・分別・処理のノウハウを活かしながら、人材育成や職場環境の整備にも注力し、ユースエール認定の取得などを通じて働きやすい職場づくりにも取り組んでまいりました。
こうした取り組みを積み重ね、現在の「金属リサイクル事業」「産業廃棄物処理事業」「リユース事業」の3事業を柱とした体制を確立しました。
近年、当社を取り巻く環境は大きく変化しています。外部環境においては、環境意識の高まりやESG・サステナビリティへの対応が企業の競争力として重視されるようになり、リサイクルや資源循環分野においても、環境負荷の低減や情報の透明性が強く求められるようになりました。また、市場では新規参入企業の増加により競争が激化しており、特に海外資本の大手企業は価格と大量処理能力を武器にシェアを拡大しています。
当社は、静脈産業(使用済み製品を回収し、再利用・再生利用、あるいは適正に処分する産業)として「地域に喜びを広げ、ゴミゼロを目指した環境づくりに貢献する」という理念を基に進化を続けてきましたが、外部環境が厳しさを増す中で、これまでにも増してにかほ市民の環境意識を高め、にかほ市民とともに「ゼロ・ウェイストにかほ」を共創していく運動を展開し、大きな流れのなかに当社の事業も位置付けていく必要があると認識しております。これは、「第二次秋田県地域温暖化対策推進計画」が掲げる「県民総参加で脱炭素の実現を目指す地域社会の形成」という目標に沿ったものだとも考えております。
そのような方向のなかで、社内の業務プロセスの標準化・デジタル化を推進するとともに、社員一人ひとりの意識改革とスキル向上を図り、変革に強い組織文化を育ててまいります。そして、地域社会やお取引先の皆さまと連携しながら、環境・社会・経済の持続可能性を支える企業として、新たな価値を創出してまいります。
秋田マテリアル株式会社
代表取締役社長 三浦 力也
経営ビジョン
循環型社会のモデルをつくる。
私たちは、資源を無駄にしない“ゼロ・ウェイスト”の考え方を軸に、 市民・企業・行政と手を取り合い、資源と想いが循環する地域づくりを進めます。静脈産業で培った技術と、デジタルを活かした仕組みにより、 誰もが参加できる循環の輪を広げ、にかほ市を循環型社会のモデル地域へと導きます。
経営ビジョン達成に向けた3つのビジネスモデル
当社は、金属リサイクル事業・産業廃棄物処理事業・リユース事業で培った強みを基盤に、「にかほ市の循環型社会をつくる企業」へと進化します。そのために、以下の3つの柱でビジネスモデルを構築します。
- にかほ市と連携した「ゼロ・ウェイストにかほ運動」の展開
- 「もったいないBOX」を活用した市民参加の循環モデル創出
- 主力事業の高度化
- にかほ市と連携した
「ゼロ・ウェイストにかほ運動」の展開 -
にかほ市と協働し、地域全体でごみ削減・資源循環を進める取り組みを推進します。その中核として、NPO法人「ゼロ・ウェイストにかほ(仮)」を設立し、市民・学校・企業を巻き込んだ地域循環の仕組みづくりを行います。
- “もったいないBOX”を活用した市民参加の循環モデル創出
-
秋田県をホームタウンとする、B.LEAGUE(B1)所属のプロバスケットボールクラブ「秋田ノーザンハピネッツ」と連携し、「もったいないBOX」を活用した市民参加型の回収・リユースの仕組みを展開します。これにより、市民・ファンとの新たな接点が生まれ、地域に根づく循環の輪を広げます。
「もったいないBOX」は、株式会社NEWSCON / 秋田ノーザンハピネッツ株式会社 / 秋田マテリアル株式会社の共同事業です。
- 主力事業の高度化
-
金属リサイクルおよび産業廃棄物処理などの基幹事業において、DX(デジタル化・可視化)による効率化と品質向上を推進します。配車管理システムや電子マニフェストの活用により、地域から信頼される強固な事業基盤を構築し、安定収益を創出する中核へと成長させます。
DX戦略
当社のDX戦略は、以下の 3つの柱で構成します。
- 地域循環を可視化する「ゼロ・ウェストDX」(地域DX)
- 市民・ファンとの新たなつながりづくり(BtoC DX)
- 業務のデジタル化と効率化(社内DX)
- 地域循環を可視化する「ゼロ・ウェイストDX」(地域DX)
-
にかほ市と連携し、地域全体の資源循環をデータで可視化する仕組みをつくり、「ゼロ・ウェイストにかほ運動」の推進
● NPO法人「ゼロ・ウェイストにかほ(仮)」との協働
● 資源別回収量・リサイクル率などのデータ集約
● 行政・地域企業・学校と連携した情報共有デジタルを活用し、地域のリサイクル率向上と、ごみ減量政策を支援します。
- 市民・ファンとの新たなつながりづくり(BtoC DX)
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秋田ノーザンハピネッツと連携した取り組みを中心に、市民やファンが環境活動に参加しやすい仕組みをDXで構築します。
●「もったいないBOX」回収拠点の展開
●回収データの可視化
(アプリ・Web・IoT)センサーの活用市民参加のデータを活かすことで、環境活動とファンコミュニティを結びつけ、循環の輪を地域全体に広げます。
- 業務のデジタル化と効率化(社内DX)
-
主力事業である金属リサイクル・産廃処理・リユース事業の業務プロセスをデジタル化し、生産性と品質を向上させます。
●電子マニフェストや配車管理システムの導入
● 回収・処理工程の可視化、データ収集の自動化
● 作業標準化とミスの削減、教育負荷の軽減これにより、人材不足が進む中でも、持続可能な運営体制を構築します。
DX推進体制
および人材の育成
社長直轄の「DX推進委員会」を組織し、全社を挙げたDX戦略を加速させます。あわせて、にかほ市との協力体制により創設予定のNPO法人「ゼロ・ウェイストにかほ(仮称)」を戦略的パートナーに据え、官民連携によるデジタル変革を実現します。

今後の持続的な発展においてデジタル技術の活用は不可欠であるとの認識のもと、DX推進委員会のメンバーを中心に「ITパスポート」の取得を推奨し、組織全体のITリテラシー向上を図ります。
環境整備
当社は、既存の基幹システムを最適化し続けるとともに、デジタル技術の活用を経営発展の核と位置づけます。その一環として、毎年度の売上高の0.5%をデジタル投資に充当する方針を定め、継続的なIT基盤の強化に努めてまいります。
DX推進委員会にて既存システムの見直しを定期的に実施し、技術の進歩や環境変化に合わせ、新しい技術を取り入れたシステムへの移行を進めます。
数値目標(KPI)
戦略1
地域循環を可視化する「ゼロ・ウェイストDX」(地域DX)
| 項目 | KPI | 目標年度 |
|---|---|---|
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1.
リサイクル率
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にかほ市リサイクル率 県内No.1 | 2030年度 |
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2.
NPO設立
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NPO「ゼロ・ウェイストにかほ」設立 | 2030年度 |
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3.
データ公開
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地域循環ダッシュボード公開 | 2027年度 |
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4.
教育・啓発
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年間30件の活動 | 2030年度 |
※表は横にスクロールしてご覧いただけます。
戦略2
市民・ファンとの新たなつながりづくり(BtoC DX)
| 項目 | KPI | 目標年度 |
|---|---|---|
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1.
もったいないBOX
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設置拠点 10カ所(市内7・イベント3) | 2028年度 |
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2.
回収量
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年間10~15t | 2030年度 |
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3.
市民参加
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年間3,000人(市民約1,500、県内ファン1,500) | 2030年度 |
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4.
デジタル参加
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アプリ登録 1,500~2,000人 | 2030年度 |
※表は横にスクロールしてご覧いただけます。
戦略3
業務のデジタル化と効率化(社内DX)
| 項目 | KPI | 目標年度 |
|---|---|---|
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1.
電子マニフェスト化
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電子マニフェスト取扱比率100% | 2030年度 |
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2.
配車・収集DX
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稼働可視化率80% | 2027年度 |
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3.
業務効率
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主要業務の作業時間10%削減 | 2028年度 |
※表は横にスクロールしてご覧いただけます。
経営者のリーダーシップのもとでのデジタル技術に係る課題把握
DX推進指標を用いた課題把握結果:「DX推進指標」自己診断フォーマットver2.4にて自己診断を行い、2025年11月28日にIPAの自己診断結果入力サイトより提出済みです。
